注意
最初にいうとこの映画PG-12の映画なのですがタイトルに書いた通りめちゃくちゃ胸糞悪い映画で気分が最悪になる方もいると思います。
特にお子さんがいらっしゃる方は見ないほうがいいと思いますのでご注意を…
ざっくりあらすじ
絵に書いたような仲良しデンマーク人一家(夫妻と娘)と旅行で出会ったオランダ人一家(夫妻と話せない息子)。
旅先で意気投合した翌年、オランダ人の一家から家で週末を過ごさないかと招待状が届きます。
そして訪れたオランダ人一家の住む家。
会話の中で違和感を感じ始めたデンマーク人一家が恐怖を覚え始め…!
↑今ならなんと!入場特典で海外版ポスターのミニサイズがもらえるよ!
感想
まず最初に言わせて欲しい
まず最初に言わせてください。
PG-12の内容じゃないぞ!!!!映倫仕事して!!!!!
鬼滅の刃と一緒にするな!
倫理なんて皆無だぞ!!!!!!!!!!!!
普段使わない口調で言ってしまうくらいにはこれPG12の内容じゃない気がします…
不気味な音楽と積み重なる不安
序盤は本当にホラー映画?って思うレベルの軽いノリですがオランダ人一家の家に向かう途中から不穏なBGMが流れ始めます。
その後もところどころでBGMが流れて暗い気持ちにさせていきます。
そして、BGMと主に現れる「違和感」。
・舌のない息子(オランダ人夫妻曰く生まれつきの病気)
・デンマーク人妻はベジタリアンだと伝えていたのに肉を食べさせる
・安いからと怪しい男に子供を預け無理やり街に連れ出す
・レストランでは来客のデンマーク人にすべて支払わせる
・飲酒運転を行い、やめてと言ってるのに爆音でBGMを流しつづける
もうこの時点で見ててモヤモヤと胃を掴まれたかのような不快感が襲ってきましたw
このような不安と不満が積もりデンマーク人一家は家を抜け出します。
しかし、娘の大事なぬいぐるみを家に忘れてしまったことが発覚し家に戻ります。
そこでオランダ人夫夫妻に見つかってしまいになぜ黙って帰ったのかと問われます。
そこで不安と不満をデンマーク夫妻は打ち明けました。
すまなかった。そんな思いはもうさせないとオランダ人夫妻は告げ、安心したのかデンマーク人夫妻はもう一泊することにします。
次の日、デンマーク人とオランダ人の夫は二人でドライブへ。
そこでデンマーク夫は普段の生活の不満を漏らし涙します。オランダ夫が大きな採石場?へ連れていき砂場で大声で叫び始めます。それを見たデンマーク人も叫びストレスを発散します。その後も打ち解けたかのように仲良しシーンが続きます。
映像だけ見るとおっさんが仲良しこよしなのですが、見てるこちらは何かあるんじゃとハラハラが止まりません。
そして案の定再び不穏な空気が。
オランダ人妻がのデンマーク人娘に対して過剰な躾を勝手に始めたのでデンマーク人妻が注意したり、娘と息子がダンスを見せるとオランダ人夫は息子にでダンスができていないと怒鳴りつけます。
終盤からの畳み掛けがすごい
夜中オランダ人夫が息子を叱る声が聞こえ、声が止んだ時にデンマーク人夫は気になったのか声のした方へ。
声の方へ向かう途中、とある部屋へ行くとそこには今まで訪れた家族の写真が沢山。
そして、その写真は毎回オランダ人夫妻の子供が変わっていたのです…そう、前回訪れた一家の子供に。
疑問抱きつつ再び歩きだすと、プールにはオランダ人の息子がうつ伏せで浮かんでいました。
慌てたデンマーク人夫は妻と娘を急いで起しガソリンがほぼない車に乗り込み逃げようとします。
このやり取りが何度も行われたともうと恐怖しかなかったです…
ラスト15分
ここからがクライマックスですが嫌な映像の連続。
捕まったデンマーク人一家の娘は舌を抜かれ連れ出され、夫妻は採掘場で投石により殺されてしまいます。
そして、ラスト。
喋れなくなった娘はオランダ人夫妻の娘となってしまうのでした…
もう娘が可愛そうで舌を抜かれて泣き叫ぶシーンとか最悪です。仮に自分に子供がいたら途中退席するレベル。
デンマーク人夫妻もほぼ無抵抗のまま殺されてしまい、なぜ抵抗しないのかと思いましたがもう諦めるしかなかったのでしょうね。娘を助けられず奪われ、今回のことを何回も繰り返してきた夫妻にから逃げられないと悟ったのでしょう。
あと今回のデンマーク人一家裕福で本当に仲良し家族って感じです。だからその家族が崩壊するのがみていてほんと辛い…
大人の対応が不幸を招く
今回の映画、日本人あるあるだと思うのですが丸く収める、我慢する、NOといえないこれらの要素が積み重なって生み出した結果にも見えました。
また、今回はデンマーク人とオランダ人ということで母国語が違い、言いたいことは母国語で話し、聞こえないようにする。そういった場面も多々ありあーと妙に納得してしまいましたw
あのとき断っていれば、帰っていれば、はっきりと言っていれば。思い返すだけでたくさんの積み重なりがあります。
やはり肝心なときはNo!と言えるのって大事ですね。
邦題のおかげで楽しくみられた!
実はこの「胸騒ぎ」は邦題で正式なタイトルは「Speak No Evil」和訳すると「悪口を言わない」という意味みたいです。
このまま和訳されてタイトルにされていたら半分ネタバレみたいになってしまい、このインパクトはなかったんじゃないかなぁなんて思いました。
しかも胸騒ぎがずっと続く映画だったのでこれは上手い!と素直に関心しましたw
考察
ちょっとだけ考察というか疑問を。
オランダ人夫妻の目的
今回の悪役であるオランダ人夫妻は何が目的だったのでしょう?
子供にすぐ飽きて取り替えたい?子供は餌で人を殺したかった?このあたりがわかる場面はなかったのですがとりあえずサイコパス夫妻ですね…
スタッフロールの子供の絵画
スタッフロールのときに子どもの天使?の絵画がずっと映し出されています。
この絵画が今回の物語の核となるものなのでしょうか?それとも宗教的なもの?
海外映画あるあるですがその国の宗教・歴史的なものが出ると話の理解が一気にできなくなってしまいますw
まとめ
ミッドサマー的なものだと勝手に思って見にいったら全然違った内容でしたw
終わったあとも不快感が半端じゃなく、買ったポップコーンも半分も食べられませんでした。
ただ話的にはすごく面白かったし今度は大好きなブラムハウスでリメイクされるみたいのでその時はまた見てみたいと思います!