今回は配給会社【A24】が送るホラー映画「TALK TO ME (トーク・トゥ・ミー)」を観てきたので感想を書きたいと思います!
ざっくりあらすじ
呪物の「手」を入手した若者達の間で「90秒間憑依チャレンジ」なる遊びが流行します。
若者たちは憑依ということを「楽しみ」バズるためにSNSに投稿するという行為を行っていました。
母親を亡くした主人公ミアも憑依体験に嵌っていきますがその中で親友のジェイドの弟ライリーにも憑依チャレンジを行わせてしまい、そして憑依されてしまったライリーが憑依した霊の影響でおかしくなってしまう…というお話です。
感想
とにかく胸糞悪い!
今作の感想は「胸糞悪い」これに尽きますw
いや、ホラー映画なんだから胸糞は当然なんじゃ?って思うかもしれません。
もちろん胸糞悪い映画なんて星の数ほどあるんですけど今作は主人公の不安定さと欲望が強く描かれていて特に序盤はかなり観ていてイライラ&モヤモヤすると思います。
特に主人公のミア本人がライリーに憑依体験を50秒だけというルールで許したのに自分の母親に会いたい、話したという欲望に飲まれ90秒以上の憑依をさせてしまう。そしておかしくなったライリーを治すために最善を尽くしたつもりが逆の結果になる。
これらの要素が前提となりより強く胸糞悪く感じさせます。
あと、このジェイド一家がとてもいい人たちなので余計にミアの行動が悪く見えるのかもしれませんw
目を背けたくなるシーンもあるよ!
ライリーが自傷するシーン。机に頭を打ち付けたりするのですが最終的に自分の目をえぐり出そうとします…このシーンがかなり強烈であまりの気持ち悪さに目を背けたくなるレベルでしたw
このあとも霊が離れず自傷を繰り返すのですが自傷を繰り返し行うことでできる傷が非常に生々しく感じます。
終盤で一気に繋がる気持ちの良さ
話自体は胸糞悪いのですが終盤に序盤の話の伏線が一気に繋がるので気持ちよく感じますw
序盤に瀕死のカンガルーを殺せなかったミア。これと同じ選択肢が終盤訪れます。
また、ラストのシーンでは死んでしまったミアがまた別な若者グループに今度は霊として呼び出され映画は終了します。この負の連鎖を表すような終わり方はかなり気持ちよかったですねw
考察
ミアはいつ憑依されたのか?
最後にちょっとした考察です。
この話、ミアがいつおかしくなったのかでもミアへの同情が少し変わってくるかもしれません。
実は一番最初にミアが憑依体験をしたときに手が離れず90秒を少し超えてしまっていたのです。
もしこの段階で霊が影響して後々の行動に影響が出ていたのであればミアも被害者です。
しかし、ライリーへの憑依体験が失敗したあとからミアも少しずつ狂っていくので正直どこまでがミアの自我でどこからが霊の仕業なのかはっきりしません。
ただ、父親との会話や終盤のカンガルーをみるとミアの自我は残ったままであり、最終的な決断はミアがしていたように思えます。
まとめ
先日エクソシストを観てきましたが同じ憑依ものでも全く違うアプローチでエクソシストが王道なら今作はZ世代へ向けた新たな試みとも言えるのではないでしょうか!
すでに続編も決まっていて個人的にはかなりの良策なので是非胸糞悪い話が好きな人は観てください!w